事務局ブログ

2012年03月14日

マッキーのひとりごと(No.81編)


こんにちは。マッキーです。

 


今回は、4月25日「第81回定期演奏会」のヴェルディ:「レクイエム」と松村禎三:「ゲッセマネの夜に」ついてお話しますね。

ヴェルディは、1868年に死去した大作曲家ロッシーニの一周忌に、当時のイタリアの作曲家、自身をいれた12人の連作による「レクイエム」を演奏しようと提案しました。ヴェルディは、最終楽章の「リベラ・メ」を担当して、いち早く完成させたのだけれど、他の作曲家の仕上がりが遅れていたことと、合唱団、オーケストラが演奏不可能になったため、この計画はながれて、「リベラ・メ」はそのまま放りだされてしまったの。

時は流れて、1873年にヴェルディが深く尊敬していたイタリアの文豪、アレッサンドロ・マンゾーニが亡くなりました。とてもとても悲しんだヴェルディは追悼のレクイエムを作曲することにしました。ロッシーニの時で懲りたので、今回は一人で作ることにしたわ。曲中の「ラクリモーサ(涙の日)」は、自作のオペラ「ドン・カルロ」の中から都合でカットされた部分を転用して、「リベラ・メ(我を救いたまえ)」は、放りだされていたロッシーニの時の作品を転用しました。

このレクイエムは、マンゾーニの一周忌にヴェネツィアのサンマルコ寺院で、当時の代表的な歌手をソリストに(ソプラノ、メゾソプラノ、テノールは「アイーダ」の初演を歌った人たちで、ソプラノは当時ヴェルディの愛人だったんですって!)スカラ座のメンバーを中心にオーケストラ110名、合唱団120名でヴェルディの指揮で初演されました。

名作が数々あるレクイエムの中で、もっともドラマチックなレクイエムだと言われています。

松村禎三は、東京ニューシティの理事を務めてくださった御縁のある方です。同世代に黛敏郎、矢代秋雄、武満徹などがいますが、結核だったため彼らより作曲家としてのスタートは遅くなってしまいました。この「ゲッセマネの夜に」は、松村禎三の最後の管弦楽作品で、アンサンブル金沢の委嘱作品でした。2002年に同団の定期演奏会で岩城宏之の指揮で初演されました。この頃の彼は、キリスト教の洗礼を受けていて、ゴシック期の画家ジョットのフラスコ画「ユダの接吻」と向かいあって、この曲を書いたと語っています。晩年は、癌にもかかって、生と死の間で創作されたのでした。

今回はこのへんで。またお会いしましょう。

2012年02月04日

第80回定期演奏会を終えて

2012年2月3日(金)東京オペラシティコンサートホールにて第80回定期演奏会を無事終了いたしました。

内藤音楽監督による恩師「山田一雄」の「おほむたから」、それに合わせたのが山田氏がこよなく愛し、演奏を重ねたマーラーの曲、今回は交響曲第5番を演奏しました。山田氏は生誕100年、マーラーは没後100年が経過し、両氏の100周年の記念をつないでの企画となりました。

マーラーは、作曲当時の演奏方法を採用しました。ノンヴィブラートではなく、ヴィブラートを押さえた演奏です。大曲であり、奏法のこだわりもあって、リハーサルは4日間行いました。マエストロの納得いく結果に近づけたようです。

これで、2011年度の全7回の定期が終わりました。今回はホームグラウンドであった東京芸術劇場の改装にともない、東京文化会館、紀尾井ホール、東京オペラシティと異なる会場設定となりました。それぞれの歴史あるホールの違いと良さを改めて感じました。また来年9月から東京芸術劇場に戻ります。

オーケストラ連盟の正会員になったということで、これまで以上に気持ちを引き締めて、社会に貢献できるオーケストラを目指していきたいと思っています。来年度の活動もどうぞご期待ください。


2012年01月17日

マッキーのひとりごと(No.80編)

こんにちは!はじめましてマッキーです。    

 今年から定期演奏会の曲目のお話に登場することになりました。よろしくお願いします。

今回は2月3日の第80回定期演奏会の「マーラー:交響曲第5番」です。

 交響曲第5番は、1902年マーラーが42歳の時の作品でして、当時のマーラーは、多忙な日々をウィーンを中心にしながら送っていたんです。3月に23歳のアルマ・シントラーと結婚して、10月には長女も生まれて、この5番はマーラーにとって、新生の再出発の意味を持っていたんですね。初演はマーラー自身の指揮でケルンで行われました。

第1楽章。葬送の始まりを告げるトランペットのファンファーレは特に印象的ですね。第4楽章のアダージェットは、ハープと弦楽合奏のみによるとても美しい楽章で、映画監督ルキノ・ヴィスイコンティが映画「ヴェニスに死す」に用いてマーラーの名前をポピュラーにしてくれました。

 今回はこれくらいで、またお会いしましょう!

2012年01月09日

第79回定期演奏会(ニューイヤーコンサート)終了!

皆さま明けましておめでとうございますm(__)m

去る1月7日(土)北とぴあにおいて、新年初仕事の定期演奏会を行ないました。

指揮とプログラミングは当団主席客演指揮者の曽我大介。パワフルな盛りだくさんな内容で、演奏する側はかなり大変そうでしたが、お客様からは大満足の声が多く聞かれました。指揮の曽我大介は終演後もパワーは衰えた様子もなく、満面の笑顔でお客様のサインのリクエストに応えておりました。

入場者数は1121名様。御足をお運びくださいましたお客様、大変ありがとうございました。

写真は6日のリハーサル風景。今回のテーマ「美しく青きドナウ紀行」の中のルーマニアに関連して、日本ルーマニア国際音楽コンクールで優勝した石上真由子さんをソリストに迎えました。ドヴォルザーク作曲のマズルカ。彼女は現在京都在住で医学部に通う女子大生。「彼女の音はヴァイオリンが大好きで仕方がない…という音色だね」とコンマスの執行氏も感心しておりました。今後がとても楽しみです。



2011年11月13日

第78回定期演奏会を終えて

去る11月3日文化の日、紀尾井ホールにて寺神戸亮氏を迎えての第78回定期演奏会を終了しました。

今回のテーマは、当楽団が取り組んできた作曲当時の演奏法(ピリオド奏法)をより深く追求したいとの思いで招いた寺神戸亮氏による指揮・弾き振りによるアプローチ、称して「原典回帰」。

寺神戸さんは1年の多くをベルギーで活動されており、今回もリハーサル前に来日していただき、丁寧なリハーサルを行なってくださいました。音楽監督である内藤や、今回降り番のコンマスも参加しての練習となり、皆充実した面持ちで本番を迎えました。

バッハの管弦楽組曲とコレッリのクリスマスコンチェルトは奏者はスタンドの演奏となり、いつもとは異なる雰囲気のステージとなりました。この2曲は寺神戸さんは弾きぶりで、後半の2曲は指揮のみとなりました。4曲全て、その曲、時代に合った楽器配置としました。

1曲目の演奏後、寺神戸さんが今回の演奏の主旨や奏法について説明してくださり、鑑賞をより深いものにしてくださいました。

この演奏会は、文化庁芸術祭参加公演となり、また、アフィニス財団の助成も受けることができました。楽団としては、初めての経験で、大変励みとなりました。

寺神戸さんとの次回の公演を望みつつ、本番を無事終えることができました。


直近の定期演奏会のご案内
パンフレット

第82回定期演奏会【シリーズB】

チャイコフスキー/祝典序曲「1812年」

チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲

リムスキー=コルサコフ/シェヘラザード

 


2012年6月9日(土)14:30開演 
東京オペラシティ コンサートホール