事務局ブログ

2011年07月24日

第74回定期批評(音楽の友)

音楽の友7月号 Concert Reviews

日本の作品の積極的なプログラミングや、新校訂版公演など、意欲的な企画が注目の内藤彰指揮ニューシティ管(TNO)。今回は、西村朗が箏の吉村七重のために書いた「二十絃筝と管弦楽のための協奏曲《樹海》」(02)。箏とオケは、ソロとデコルテではなく、樹海の芯のような存在=箏の発信した響きがオケに波動し浸透していく。箏(吉村)独特の艶と張りを帯びたトレモロ、高速下降の音形や引き手の音が、オケ奏者全員に真に波動しなければ成立しない作品だが、TNOは素直に反応し一体に。響きの源と、それを敷衍していく織り地として、多様な生命の風景を映し出した。生まれた土壌の異なる筝とオケがお互いを自然に必要とする名協奏曲と言えよう。もう一方の聴きものが、内藤が自筆譜と照らし合わせゼロから校訂し直したドヴォルザーク《新世界から》新校訂版世界初演。第1楽章第18小節ホルン4拍目のアクセントなど、今まで指揮者たちが回避・腐心してきた箇所をはじめ、種々の音程の違い(第3楽章第174小節のAがHに)がもたらすフレージングの違い、また第2楽章第10小節コールアングレのリズムなど、驚きの箇所多数。いずれ出版予定とのこと。偉業推進中だ。他にノンヴィブラートによる《モルダウ》。(5月14日・東京文化会館)  <小倉多美子>

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第81回定期演奏会【シリーズA】

松村禎三/ゲッセマネの夜に

ヴェルディ/レクイエム


2012年4月25日(水)19:00開演 
東京オペラシティ コンサートホール