事務局ブログ

2011年07月24日

第75回定期演奏会を終えて

去る6月24日(金) 東京文化会館で開催する2回目の定期演奏会が終了した。このホールはとても使いやすい(主観だが)。居心地がよく、好きだなぁと思う。音楽を刻んできた歴史がそういう空気を作っているのだろうと思う。

開場する六時半頃には入場してくるお客様にちょうど西日があたり、眩しそうに目を細められる方が多かった。ロビーは節電のため、やや熱かったが客席内は徐々に涼しくなっていった感じだった。

この日初めて迎えるメキシコ人指揮者カルロス・ミゲル・プリエトは長身で、優しげな眼差し。いわゆるイケメン!そして、ラテン系のノリの良さで、オケをはじけるように率いてくれた。現在メキシコ国立交響楽団の音楽監督である。1曲目はモンカージョ作曲《ウワパンゴ》を携えてきてくれた。メキシコの陽気な音楽だった。

                    

2曲目は、若干二十歳のアンナ・フェドロヴァによるラフマニノフ作曲《ピアノ協奏曲第2番》。彼女はショパン・コンクールで優勝も期待されていた注目のピアニスト。笑顔が可愛らしく、自然体で好感の持てる印象だった。この若さでご結婚されており、ご主人も若手のピアニストということだが、なんとも初々しい二人。リハーサルを心配そうに見守る若いダーリンの姿がほほえましかった。演奏は力強く、彼女の芯の強さが表われていた。

彼女は演奏中に起きた客席でのトラブル(酒に酔った女性客が音楽に合わせて体を動かし、それを注意した男性に罵声と暴力を与えてしまった)にも惑わされることなく、最後まで弾ききり、さらにアンコールを2曲も披露してくれた!お客様にも、アンナにも、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだったし、トラブルを起こした女性のことは、いかにしても許せなかった。休憩中に説得し、なぜあんなことになったのか尋ねたりしたが、酒に酔っていたのと、気持ちが高ぶっていたのか大声を張り上げるし話にならない。結局警察を呼んで終演するまで身元を確保してもらった。二度とあのようなことの無い様、以後十分注意していきたい。彼女は次回のチケットも購入していたが、送り返してもらった。

後半のベルリオーズ作曲《幻想交響曲》はすばらしく盛り上がった!自我自賛だが、ブラボー!だった。アンコールのヒメネス作曲《ルイス・アロンソの結婚式》もムイ・ビエン! グラシアス プリエト!!

終演後の打ち上げでは、プリエトは日本のことに興味津津で、音楽の話よりも日本の慣習などに対する質問攻め!今メキシコで流行っているテレビ番組は「セニュリータ・コメコ」(コメットさん)だそうで…。ただし、大場久美子主演ではなく九重佑三子が出ている方。どんな日本を想像して来日したのだろうか…。アンナは日本料理を喜んでくれて、箸も上手に使っていた。楽しいひととき、素晴らしいアーティストたち!色々あって大変な一日だったが、終わりよければ全てよし…!


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パンフレット

第81回定期演奏会【シリーズA】

松村禎三/ゲッセマネの夜に

ヴェルディ/レクイエム


2012年4月25日(水)19:00開演 
東京オペラシティ コンサートホール